2013年3月31日日曜日

日本人の海外留学生数は増加!若者は内向き志向にあらず

日本人の海外留学生数は増加!若者は内向き志向にあらず。

若者の内向き志向が問題視されているが、本当に内向き志向が強まっているのだろうか?
最近の若者=ひ弱=内向きとの見方は、あまりにも短絡的であり、実情を反映していると思えない。

文部科学省は2010年12月22日に「日本人の海外留学者数」を発表した。それによると08年に海外の大学などに留学した日本人の数は6万6833人(前年比11.1%減、8323人減)で、4年連続の減少となった。減少幅は過去最高だ。

また、産業能率大が10年4月に入社した新入社員を対象に「新入社員のグローバル意識」を行ったところ、「海外で働きたくない」との回答が49%だった。産業能率大は同様の調査を07年にも行っているが、当時は「海外で働きたくない」と回答したのは36.2%だった。

昨年7月にこの調査が発表されると、若者の内向き志向を表す数値として大きな話題となった。

人材ビジネスのレジェンダコーポレーションが10年11月、主に大学3年生を対象に行った意識調査では、「日本国内で働きたい」(37.7%)、「日本国内の地域限定で働きたい」(21.2%)と国内志向を示す回答が58.9%(前年52.3%)となった。

文部科学省、産業能率大、レジェンダコーポレーションの調査を表面的に見ると、前年よりも日本人留学生は減少しているし、内向きの意識が高まっているように見える。

しかし、長いスパンで検証すると、単純に若者の内向き志向が強まっているとはいえない。

80年代の留学生は、わずか1万人台だった。

1980年代に日本人の海外留学生数は1万人台で推移しており、初めて2万人の大台に乗ったのは、バブル経済華やかな89年だった(89年は2万2798人)。その後90年代に急増し、04年には8万2945人に達した。

留学に適した年齢を20代とすると、89年の20~29歳人口は1675.6万人。少子高齢化が進んだ08年は1473.5万人と、20~29歳人口は202万人も減少している。

89年よりも圧倒的に経済状況が悪く、若者人口も減少しているのに、08年の留学生数は89年に比べて4万4035人も増加してる。

これで「若者の内向き志向強まる」と言えるのだろうか?

ここ数年だけの数字だけを取り上げて、若者=内向きと決めつけてしまうのは、あまりにも乱暴だ。26年間の留学生数の推移から見れば、海外志向は依然として高い水準にある。

また、 前出の10年の産業能率大の調査では「どんな国、地域でも働きたい」と回答した新入社員が27.0%だった(07年は18%)。この結果は若者の海外志向が9ポイント上昇していることを示している。

若者全体の内向き志向が強まっているのではない。内向き志向を強めている若者が増加している一方で、海外志向も強まっている。即ち、海外志向の二極化が進んでいるのだ。「ゆとり教育を受けた草食系の若者が、内向き志向を強めている」というのは、いかにもありそうな話であるが実態は違う。

若者に対して、「内向き」というレッテルを貼るのは、短絡的であるし、若者に対して失礼というものだ。安易な若者バッシングは聞き飽きた。彼らの意欲と可能性に期待したい。

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