2013年2月2日土曜日

グローバル・国際的に活躍する人材の育成

1980年代から国際化を見据え、西日本で最初に国際関係学部を開設するなど、グローバル教育の先陣を切ってきた立命館大学。今、国際教育は全学部に及び、毎年約1700人の学生が正規留学を経験するという。世界を俯瞰する視点を持ち、情勢を切り拓いてゆく人材を育てる立命館(R)のDNA。その伝統の試みを連載で紹介する。初回は、「立命館が考えるグローバル人材とは何か」。立命館総長特別補佐のモンテ・カセム教授に聞いた。

立命館大学が考えるグローバル人材とは何か? モンテ・カセム教授は、「地球上の声なき声に耳を傾け、高い志を持って問題を見いだし、解決していくことのできる人間」であると語る。

 今、地球が抱える問題は非常に複雑化しており、それを解決するためには個人の能力ではもはや限界がある。また日本社会は経済面でのグローバル化が急速に進み、たとえ国内にいても自分とは異なる考え方の人と『協働』して、物事に取り組んでいかなければならない。
「多様な文化背景を持つ人々と、柔軟にコミュニケーションを取りながら、能動的に課題を見つけ、解決していく能力を持つ人間。それが私の考える"立命館らしい"グローバル人材です」

 カセム教授の母国はスリランカ。国立大学を卒業した彼は、政府関係の公団に勤務していたが、ある日母親にこう言われた。「若いうちに海外に出て、もっと見聞を広めてきなさい」。父を亡くし家庭は決して豊かではなかったが、母親のその言葉に後押しされ、彼は海を渡り日本にやって来た。数々の経験の中で彼が発見した、若い時期に異文化に触れる意義とは何だろうか?

「まず自国の文化を見直せます。生まれ育った国の、よいところ悪いところがはっきりと見えてくる。また、自身の強さを得ることができます。一度弱みを知らなければ強さは得られない。若いうちにそれが見える"不慣れな場所"に身を置いたほうがいいのです。恵まれた環境の中で満足に暮らしているばかりでは、自分の可能性にすら気付かないことがあります。異文化体験に挑戦する、そして己を知ることで、本当の意味で人生を豊かにする自分の感性が磨かれるのです」


 グローバル化に伴って必ず問われるのが、日本人が苦手意識を持つコミュニケーション能力である。時に語学力と同義に語られるが、カセム教授の見解は少し違う。

「こんな話を思い出します。高校生のころ、私は先生に『どうすれば英語が上手になれますか?』と尋ねたのです。答えはこうでした。『面白い人間になりなさい』──と。この本を読みなさいとか、こんな練習をしなさい、という答えを予想していた私は驚きました。『面白い人間になれば、その人の話す内容に人々は耳を傾けます。人が耳を傾けてくれれば、一生懸命伝える努力をするようになるから、言語は自ずと上達するのです』と先生は言ったのです。

 私はこの先生に今も感謝しています。なぜなら、それが真実だったからです。面白い人間というのは、funny(ファニー)という意味ではなく、話すべき内容を持つ、興味深い人間という意味です。言葉の勉強は確かに大切です。でもその前に、内容のある魅力的な人間になること。それが、異文化の中でのコミュニケーションの極意だと思うのです」

 カセム教授は現在、学生たちがグローバルな環境を通じて成長する「場」をつくるため、「拡大自主ゼミ」という教育・研究プロジェクトチームを立ち上げている。その一つが、気候変動にさらされているスリランカの茶業界と協働するというプロジェクト。プロジェクトでは、理系・文系学部の1回生からPD(ポストドクター)まで、学内外、国内外の教員と学生が参加し、一つの「ラボ」を通して研究活動を進めてゆく。地球規模の課題解決のため、国境を超えた「協働」がそこで実現される。多様な文化間のコミュニケーションが必然的に生まれ、物事を進めてゆく上で、自らの考えを主張し、具体化していく能力が求められ、学生たちは自然と"グローバル人材"へと成長してゆく。

「立命館大学には、多彩な留学プログラムを含めて、グローバル人材を育てるためのさまざまな仕掛けがあります。それは突き詰めれば、面白い人間になるための仕掛けです。異文化に触れることで感性は磨かれ、自ら情勢を切り拓いていける人間へと成長できます。現代は『多文化共生』を超え、多様な文化背景を持つ人々と共に働いて新しい価値を創り出す『多文化協働』の時代になっています。だからこそ若いうちに、言葉や文化が異なる人々と一緒に何かに取り組み、解決する機会を多く持たねばなりません」。立命館大学ではそれを可能にする環境の下、志の高い若者たちが次なる目標に向けて挑戦を続けている。

グローバル人材の育成、いろいろな試みがありますね。
最初からアメリカの大学に留学してみてはどうでしょうか。

留学というと留学費用がない、英語力などTOEFLスコアが足りない、
就職活動の悩み、などいろいろありますが、
それらが一気に解決できる方法があるとしたら、
どうですか? 

どんな方法?と思うのであれば、こちらのページが役立つかもしれません。
 → あなたの留学の悩みを解決!ヒミツの裏技アメリカ留学方法