アメリカの高等教育制度
D. その他特殊プログラム
アメリカの大学は、さまざまな選択肢を提供しており、少数ですが以下のよ うな独特のプログラムを提供しているところもあります。
1.学部課程
1)3-2 Program
通常、学士号と修士号の2つの学位取得には、6年間(学士課程4年間+修士 課程2年間)かかりますが、3 -2 Programでは5年間(学士課程3年間+修士課程 2年間)で両方の学位を同時に取得することができます。
経営学、看護学、社会福 祉学などの分野にプログラムが設けられています。
2)Study/Semester Abroad Program
Study / semester abroad programは、学生が海外の提携校で1学期間あるい は1学年間学ぶ制度です。
数多くのアメリカの大学が世界中の国々の大学と提携 を結んでおり、多くのアメリカ人学生がこの制度を通して、海外の大学で学ぶ経 験を積んでいます。アメリカの大学で学ぶ留学生にも、参加の機会が与えられて おり、その間に取得した単位がアメリカの在籍大学の単位に互換されます。
この プログラムに参加することで、たとえばアメリカ留学中にフランスやスペインな どの海外の提携校へ留学し、単位を取得することが可能です。
■ 参考文献
IIEPassport 2011 Study Abroad Directory
IIEPassport: Academic Year Abroad 2009
IIEPassport: Short-Term Study Abroad 2009
IIE (Institute of International Education)
Short Term Study Abroad 2008
Peterson’s, 2007
Study Abroad 2008
Peterson’s, 2007
■ 関連サイト
Search Study Abroad Programs - IIEPassport.org
Study Abroad Offerings - Research Summer Abroad Programs at Petersons.com
UNESCO - Studying Abroad”
2.大学院
1)Joint/Dual Degree Program
2つの異なる分野でも相互に関わり合いがあり、両方の分野の知識を深めるこ とで専門性を高めることができます。経営学と法学、経営学と工学、法学と心理学などさまざまな分野にわたりプログラムが設けられています。
たとえば、Master of Business Administration(MBA)とJ.D.(Juris Doctor)の両方の学位を取得するには、通常5年(MBAプログラム2年間+ JD プログラム3年間)かかりますが、joint degree programでは3-4年で2つの学位を取得することが可能です。
3.学部課程・大学院共通
1)Multidisciplinary/Interdepartmental Degree Program
国際関係論や開発学、環境学等、いくつかの分野にまたがり、それらが相互に関係している学問を学ぶためのプログラムです。
たとえば、国際関係論のプログラムでは、政治学、経済学、経営学、行政学、外国語、地域研究など、国際関係学に関連した学科が集まってカリキュラムが組まれ、学位を取得することができます。
通常、それぞれ異なる学科から選出された教授によりプログラムの運営委員会が構成され、カリキュラム設定や入学志願者の選考が行われます。
2)Internships/Cooperative Education(産学協同)
実習やフィールドワーク、インターンシップ等、実践的経験を積むことを義務付け、単位として認めるプログラムを設けている大学/大学院があります。
特に、産学協同プログラム[Co-op(cooperative education)]に参加している大学においては、カリキュラムの中にインターンシップが組み込まれており、学生はインターンシップをこなさないと卒業が認められません。細かい規則は大学により異なりますので、個別に調べる必要があります。
■ 参考文献
How to Get Money for College: Financing Your Future Beyond Federal Aid 2010 Peterson’s
■ 関連サイト
Association of Cooperative Educators
Cooperative Education & Internship Association
National Commission for Cooperative Education
WACE: World Association for Cooperative Education
3)Intercampus/Cross-Enrollment Program
近隣にある他大学と提携を結び、その提携校で取得した単位が在籍校の単位と して認められます。 Intercampus / cross-enrollment programを設けている大学について調べる際は、同時に提携校で履修できるコース内容も調べておく必要が あります。
4)Student Designed Major
学生の希望する分野が特殊であり、大学では学部やプログラムとしては設けら れていないが、学生の要望に応じた独自のカリキュラム構成でコースを履修し、 学位を取得することができます。
Student-designed majorの制度がある大学は、参考図書(Book of Majors, College Board など)でも調べられますが、実際希望する分野や研究内容でstudent-designed majorが可能かどうかは大学に直接問い合わせる必要があり ます。
5)Distance Learning
インターネットなどの情報技術の発達に伴い、遠隔教育(distance learning)や通信教育(correspondence study)で大学院までの学位も取得できるようになり ました。
また、スクーリングが可能であっても、一部の単位を遠隔教育で取得する学生も増えてきました。
しかし、通信教育のみで修士・博士号などの学位取得を可能にしている大学の数は全体ではまだ少なく、分野も限られています。
また遠隔教育の場合、教育の質など、解決すべき問題も多々あるのが現状です。
6)共同学位制度
数は少ないですが、デュアルディグリー(dual degree)/ダブルディグリー(double degree)プログラムなどと呼ばれる共同学位制度を導入している日本の大学があ ります。
日本では未だ「共同学位」の定義が、曖昧なため、大学により制度が異な りますが、多くの場合、共同学位プログラムとは、日本と海外の大学・大学院の双方に在籍し、2つの大学から学位を取得できる制度となっています。
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