2013年1月12日土曜日

アメリカ留学の基礎知識‐日本人留学生の傾向

1. 日本人留学生の構成比(2011-12年)

・日本人留学生総数 19,966人(前年比6.2%減、全米の留学生総数の2.6%、国別では第7位)

・学位レベル 大学学部:46.9%、大学院:22.1%、そのほか(短期プログラム等):23.1%、
 OPT (Optional Practical Training):8.0%

出典:Open Doors 2012, IIE (Institute of International Education)

日本人留学生は、ほかのアジアからの留学生と同様、1980年代半ばから急増し、 5年間でおよそ3倍になり、その後十数年間、日本人留学生の数に大きな変動はありませんでした。

しかし、日本人留学生は1994-97年度まで国別では第1位を占めてい ましたが、中国やインドからの留学生数が急激に増えた結果、1998-99年度国別順位第2位、2000年度第3位、2001-07年度第4位、2008年度第5位、2009年度第6位、2010年度以降は第7位へと下降しました。

 [ 日本人留学生数の変遷 1954-2011(出典:Open Doors, IIE、日米教育委員会まとめ)]


アメリカの英語研修プログラム(Intensive English Program)における日本人留 学生数は、2005年までの過去20年間、国別で第1位を占めていましたが、2005-08年度までは国別順位第2位に、2009年度、2010年度には、サウジアラビア、中国からの留学生が急増した結果、第4位になっています。 

近年の日本人留学生の特徴としては、1)大学学部に留学する学生が大学院に留 学する学生よりも多いことと、2)non-degree(学位を取得しない)で留学する学生の割合(パーセンテージ)が増えていることがあげられます。

アメリカで学ぶ留学生全体では、大学学部課程と大学院課程で学ぶ留学生数の 割合は、ほぼ拮抗していますが、日本人留学生の場合は、大学学部課程で学ぶ割合が4割以上と大学院に留学している日本人(22.1%)を大きく上回って います。

また前述のように、non-degree(学位を取得しない)で留学する日本人留学生 の割合(パーセンテージ)は、過去3年間の推移によれば、増加傾向にあります (2009-10年 17.4%、 2010-11年 20.1%、2011-12年 23.1%)。non-degree(学位を 取得しない)留学生全体のうち日本人留学生の占める割合は7.2%(第4位)にも およんでいます。

出典:Open Doors 2012, IIE (Institute of International Education


2.日本人留学生の人気志望専攻分野

・日本人全体(大学・大学院を含む)上位5分野

1. ビジネス(19.2%)
2. その他(18.5%)
3. 社会科学(13.5%)
4. 集中英語 (12.1%)
5. 芸術(7.2%)

出典:Open Doors 2012, IIE (Institute of International Education) 

なお、留学生データベース SEVIS の統計によれば、2009 年の時点では博士課程に在籍する日本人留学生のうち、理工系分野専攻の方が他分野(文科系) に比べて割合が高く、博士課程在籍者の約7割が理工系を学んでいる傾向がみら れます。

(出典:INFOBRIEF Science Resource Statistics July 2010 “Foreign Science and Engineering Students in the U.S.”, National Science Foundation)。

3.日本人に人気の高い地域・大学 

日本人の多い地域(州)、人気の高い州は以下のようになっています。
日本人留学生の約半数が、 次の5州に集中しています。

1.カリフォルニア州
2.ニューヨーク州
3.ワシントン州
4.ハワイ州
5.オレゴン州  


また、日本人留学生の多い大学・大学院は以下のようになっています。
さらに、日本人留学生の約7割は、公立大学に在籍しています。

・日本人留学生の多い大学(大学学部課程)上位5校

1. Santa Monica College (Santa Monica, CA)
2. Kapiolani Community College (Honolulu, HI)
3. San Francisco State University (San Francisco, CA)
4. University of Hawaii - Manoa (Honolulu, HI)
5. California State University - Northridge (Northridge, CA)

・日本人留学生の多い大学(大学院課程)上位5 校

1. New York University (New York, NY)
2. University of Hawaii - Manoa (Honolulu, HI)
3. Columbia University (New York, NY)
4. Harvard University (Cambridge, MA)
5. University of Southern California (Los Angeles, CA)

出典: Country Locator Report 2011-2012, IIE (Institute of International Education)
(注:データ転載禁止)。

4.日本人の志望理由・動機

 2011-2012年に留学情報サービス利用者(1,266名)を対象に実施した「アメリカ留学志望理由に関する調査」によると、日本人がアメリカ留学を志す理由として以下のような結果が現れました。

1 国際性を身に付け、視野を広めたい。
2 英語力を向上させたい。
3 アメリカの大学で学ぶ経験をしたい。
4 様々な人々との交流を通じてネットワークを築きたい。
5 留学経験を将来の仕事に役立たせたい。
6 日本より学ぶ機会が多く、教育内容が多様で魅力があるから。
7 学位を取得したい。
8 将来、外資系企業、又は外国で働きたい。
9 ある特定の専門分野の教育の質・内容が日本より優れているから。
10 外国、特にアメリカで暮らすことに憧れていた。

 国際性を身に付け、視野を広めたい」、「英語力を向上させたい」、「アメリカの大学で学ぶ経験がしたい」、「さまざまな人々との交流を通じて、ネットワークを築きたい」、「留学経験を将来の仕事に役立たせたい」 が上位5位を占めています。

近年、大学院留学志望者数が増えているものの、実際にアメリカの大学院に留学している人数は、それほど増えていません。

その理由として、留学への熱意はあっても、英語力・学力・経済力の面で大学院入学資格を満たせない、厳しい家庭経済状況、留学後の就職への不安など、留学志望者をとりまく現実と希望がおりあわずに、実際に留学するには至らないという現状があると推測されます。

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