2013年1月8日火曜日

グローバルに活躍できる人とは

「グローバル人材」と聞くと、「英語が話せる人、欧米で通用するビジネスができる人」
というイメージがある。

確かに公用語人口としては英語が世界一ではあるが、英語を母語としている人は
世界中でもわずか5%ほど。

しかも今やグローバルマーケットは欧米だけではなく、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど世界中に広がっている。

では、これほどまで世界がつながりはじめた今、あらゆる場所で活躍できる“真のグローバル人材”となるにはどのような条件が必要なのか。

私たち日本人が考えるグローバル人材は、英語が話せて、日本の習慣にとらわれずに
主に“欧米”で会議やビジネスがきちんとできる人…というイメージですよね。

でも、それはあくまで日本を起点として考えているグローバル人材に過ぎません。

国という枠組みを超えたグローバルな世界機関で活躍できるようなグローバル人材ってどんな人だと思いますか?

欧米は地球上の半分にも満たない世界に過ぎません。

日本でいうグローバル人材はいかに欧米社会とやり取りができ、活躍できる人材かという議論に近いような気がしますが、実はグローバルって、もっと楽なんじゃないかと私は思っています。

それぞれの国はみんな違うわけですよね。

そうした中で柔軟性を持って、その相手や相手の文化に適応して、その相手国やその国の問題を自分のものとして受け止め、当事者の1人として一緒にものを解決していくことが重要だと思います。

また、相手国からは、自分をそのうちの一人として受け入れてもらうこともポイントになります。


日本の英語教育では欧米的な発音を追求しますけど、実は国によっては欧米的な英語だと通じにくいこともあります。

アジアやアフリカでも英語が母国語の国もありますが、世界では母国語が英語である人の方が圧倒的に少ない。

言語は伝えるものではなく、わかってもらうためのツールじゃないですか。

だから、肝心なのはコミュニケーションがとれることなのですよ。

日本人は、よく一生懸命きれいに話して文法を気にするけれど、お互い英語が母国語同士じゃないならば、シンプル・クリアな英語で、相手に合せることが重要です。

英語を勉強するにあたって、欧米式の英語だけではなく、“グローバルイングリッシュ”を身に付けることが大切ではないでしょうか。